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『ゴッホの手紙』 [本]

読みかけで、ずっと持ち歩いているのが
『ゴッホの手紙 上・中・下』(岩波文庫)です。

シャーウッド・アンダソンが、ゴッホの絵を見て気に入ったらしく
手紙や、著作に名前が出てくるので読んでいます。

(上)は、ゴッホの友人のエミル・ベルナール宛のもの
(中)と(下)は、弟テオに宛てたものです。

ざっと読んでいるだけなので詳しいことは専門の方にまかせて
素人の思ったままを、書いてみます。

(上)を読み出したときは、とても繊細な感じをうけました。
ベルナールの書いた詩に対して、ここは嫌だといいながら、
でも、これは好き・・とか、
言いたいことは言うけど、かつ、気をつかっているのかな?
という感じです。

(中)(下)は、弟テオ宛で、
もちろん繊細な感じはあるし、創作に対する熱意もあふれています。
でも、どうしても、お金の話も多い。
テオは、どのように返事をしていたんだろう?
ゴッホの手紙だけをみると、
ちゃんと、テオはお金を送ってくれているのがわかります。
テオにとっては、困ったお兄さんではなかったのかなあ? 

今ちょうど、ゴーガンが出て行ったあたりを読んでいます。
ゴッホは、全くゴーガンにわだかまりがないのかと、
美術展の資料などを見ておもっていたました。

でも、そんなわけないですよね・・・
「・・・君や僕(テオ)だったら出来そうもないことを幾度も
繰り返しているのをみたことがある。・・・
相当な無責任ぶりを感じる。」(下、p.91)
などなど、やはり、ゴーガンについては
いかんともしがたい気持ちをつづっています。

どんどん、ゴッホが活力を失っていく感じが
手紙の言葉にも、あふれてきます。

19世紀の終わり、この時代だからゴッホは生きにくかったのかな?
どの時代でも、彼のパワーは受け入れられるには
強すぎたのかな?とも思います。

ゴッホの、『アイリス』『アルルの寝室』『緑の葡萄畑』など
今年のはじめに開催された展覧会で見ましたが、
今も感じる、あの力強さは、
なかなか簡単に、受け入れらるものではないのかもしれません。
(私は、ゴッホの絵は好きです[ハートたち(複数ハート)] 難しいことは抜きにして・・)

ゴッホの手紙 上 ベルナール宛 改版 (岩波文庫 青 553-1)

ゴッホの手紙 中 テオドル宛 (岩波文庫 青 553-2)

ゴッホの手紙 下 テオドル宛 (岩波文庫 青 553-3)


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